
はじめに
前回から往復スライダクランク機構を題材として取り上げ、その動作について解説することにしました。まずは、基本的な構造と原理を復習し、次に、回転するクランクの角度とスライダの位置の関係を数式で表しました。その結果、リンクの長さが「ある条件」を満たす場合には、クランクを一定の速度で回転させたとき、スライダの動きが「ほぼ正弦波状」になることを確認することができました。
位置の関係式が求められれば、数学的には、これを微分することで、速度や加速度を求めることができます。しかし今回は、その準備編として微分の復習を行いたいと思います。機構学やからくり改善とは直接関係のない話に見えるかもしれませんが、運動を理解するための大切な基礎知識ですので、ぜひ目を通してみてください。
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